意識まで戻すと夏季講習は無意味になる!というお話[公式LINE2025.08.30]

いつもお世話になっております。ウィンドミル菊池教室の榊です。今週も元気に通塾してくれた塾生・体験生の皆さん、送迎など通塾をサポートしてくださった保護者の皆様、本当にありがとうございました!

意識まで戻すと夏季講習は無意味になる!というお話

夏季講習も夏休みも終わり、今週から“通常通り”の学校と塾に戻りました。

保護者の皆様の中では「やっとお昼の心配をしなくて済む!」と感じられたり、逆に「また早起き&お弁当作りの再開か!」と感じられたりするのでしょうか。
今週聞いていたラジオからは、そんな二極化したメッセージが紹介されておりました(笑)

通常通りに戻ることで“楽になった”と確実に感じられるのが、弊塾の夏季講習を受講してくれた中3生だろうと、私はこの時期毎年考えて、ガクブルと心配しております…。

中3生に提示していた夏季講習の課題カリキュラムは、個人的な比喩として「ラジオ体操第一・第二を全力で行ってもらうようなもの」です。内容は基礎・基本であるものの、それらを徹底的にカリキュラム通りにこなせば、それなりにちゃんと疲れます。そして、毎晩4時間の講習は、即ち「体操後の実戦と競技」にあたります。

「日中に長めの準備運動を全力で行ってもらい、夕方からは坂道ダッシュと練習試合を行う」

これが夏季講習のなかで高校受験を控える中3生に課してきたメニューです。

なので、夏季講習が終わった瞬間、もと通りの学校生活に戻った今、中3生たちは少なからずどこか「軽み」を感じているはずです。何だったら、夏季講習での学習よりも今やっている期末テスト対策の方に軽さを感じているでしょう。
もしも、期末テスト対策の方に軽さ感じているならば、それは自身が夏季講習をちゃんと頑張っていたことの証明です。
そしてそのまま、その軽さを以って「これが通常か」と思った瞬間、意識まで“通常通り”に戻した瞬間、今回の夏季講習は過去の遺物ならぬ過去の“異物“”に成り下がり、完全に意味を亡くします。

夏季講習は、3か月後に向けた助走でしかありません。

全国の各学習塾・予備校が夏期講習を終えるこの時期、「夏期講習に10万以上払ったのに子どもの成績が上がっていない」と保護者様からご連絡をいただく学習塾・予備校も少なくないようです。その塾が保護者様に何をどう伝えたのかは分かりませんが、貴重な時間とお金を使ってくださった保護者様に塾側が“幻想”を抱かせていたのは問題です。

この公式LINEでも、生徒には講習中にも講習前にも講習後にもお話していますが、夏の頑張りが数字に現れるのは、頑張り続けた秋・冬の3か月後です。
夏季講習はただの助走で、その勢いを使って高く跳べるかどうかは、助走の勢いを殺さずに踏切を踏めるかどうかにかかっています。踏切という僅かな瞬間が、夏季講習後の今です。
学校がはじまり通常通りの生活に戻れば、やるべきことが自分に必要な勉強以外にも現れます。必然的に、1日あたりの勉強時間は、夏季講習のときと比べれば減っているはずです。なので3か月と言えど「僅かな瞬間」なんです。

受験生の皆さんがもしも現状に「軽さ」を感じているならば、「足りていない」と考え直し続けてください。「足りていない」が常なのだと考え続けてほしいです。
自由に使える時間とは、通常では、夏と違って極僅かであることに気付いてください。

意識まで元に戻すと、僅かなものが僅かであることに気付けずに、終わってしまいます。

最後まで目を通して頂き、ありがとうございました。
来週も宜しくお願い致します!

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