いつもお世話になっております。ウィンドミルの榊です!今週も明るく元気に通塾してくれた塾生の皆さん、送迎など通塾をサポートしてくださった保護者の皆様、本当にありがとうございました!
子どもの想像力を「豊か」と捉えるか「高が知れてる」と捉えるか
先日、無事34歳を迎えた僕ですが、誕生日の当日やその前後には昔のことをザックリと振り返るようにしています。今年その振り返りで色濃く思い出したのは、大学生時代の絵画教室でのアルバイトでした。
この絵画教室の受講生は、8割が未就学児~小学校低学年の子どもたちでした。みんな週1回~2回で通って、1か月ごとに作品を仕上げます。そして、この絵画教室を運営しているおじいちゃん先生が、すごく不思議で、すごく自由過ぎる先生で(笑)。その先生の「教え方」は学生の僕にはかなり衝撃的で新鮮でした。
A3サイズの画用紙に絵を描いている子どもに「もっと大きく描きなさい。はみ出すなら、どんどん画用紙を繋げても良いから。」と伝え、長い長いドラゴンの絵が床に広がったり、「図鑑は見ても良いけど図鑑の絵は描いちゃダメ。」と伝え、子どもが虹色の犬の絵を仕上げたり…(笑)
そんな先生の教室のためか、絵画教室には色んな子どもたちが通っていました。恥ずかしがり屋さんやお調子者、やんちゃ過ぎて力の加減が未だ分からなかった子、絵を描いてる途中なのに本を読みだす子、学校でいじめを受けてた子や学校の環境に馴染めず不登校になっていた子など。そんな子どもたちが時に笑顔を見せながら、自由過ぎるおじいちゃん先生のもとで仕上げる作品は、まさに十人十色で千差万別。どっちが上でどっちが下か分からない作品が多々ありました(笑)
でも、おじいちゃん先生はそれで良い、それが良い、という感じで「子どもの想像力はすごいんだよ!」といつも幸せそうに話していました。「子どもの想像力は豊かである」という本やTVで見聞きしてきたものが、当時バイトをしていた僕の目の前には広がっていました。
*
先日、ラジオで俳優で文筆家のリリー・フランキーが
「子どもの想像力が豊かとか本気で言ってるの?子どもの想像力なんて高が知れてるよ」
と話していました。そのときは「リリーさんは子どもが嫌いなのか?」と思いましたが、リリー・フランキーの言う「子どもの想像力」と、かつて僕の目の前に広がっていた「子どもの想像力」は、本当に同じものを指しているのかと、疑問に思いました。
だから、衝撃的で新鮮だったあの絵画教室でのアルバイトを改めて色濃く思い出していたのです。
あの絵画教室のおじいちゃん先生が言っていた想像力とは、きっと、「縛りに囚われない力」ではないかと考えています。縛りとは常識や自然法則や社会的ルールのことです。対してリリー・フランキーの言う想像力とは「選択肢を挙げて予測できる力」のことで、体験や知識や情報を必要とするものではないかと考えています。※かなり勝手な個人的見解ですね(笑)
例えば、5歳児と中3に「どんな学校に行きたいか?」と尋ねた時に、5歳児が「お城みたいな学校!」と答えるのに対し、中3が「もしもあるのなら、校則のない学校」と答えるようなものです。
どちらの想像力も、人の成長には必要です。
年齢とともに経験を重ねると、何でも知っているかのような錯覚に陥り、限界を勝手に決める。それが成長を辞めた「知り過ぎた大人」です。
改めてそうならないように、毎日頭をぐるぐる~っと回そうと決めた誕生日でした!
最後まで目を通して頂き、ありがとうございました。
来週も宜しくお願い致します!!