いつもお世話になっております。ウィンドミルの榊です。今週も明るく元気に通塾してくれた塾生の皆さん、送迎など通塾をサポートしてくださった保護者の皆様、本当にありがとうございました!
熊本県公立高校入試SECRET資料集、いちばん大事なのは裏表紙の言葉!
今週から中3生と中2生の塾生・保護者様を対象に『熊本県公立高校入試SECRET資料集』を配布しております。資料集の内容はザックリ言うと、“人数と得点”です。そのため内容の核は“数字”です。
・・・と言いつつも(笑)、
高校入試を受験しない私立中3年の塾生に渡すと「偏差値もあった方が分かりやすい」と受け取れる言葉、まさに塾講師らしからぬダメ出しをもらい、「(た、たしかに…)」と自分の浅はかさに猛反省したところであります(笑)
さて、内容の核は数字なので『熊本県公立高校入試SECRET資料集』は「数字を見るための資料集」です。そこで資料集の裏表紙には、「数字を見るための資料集」だからこその注意書きを3名の人物の名言を引用して記しています。
以下は、資料集の裏表紙に載せた3名の人物の言葉を引用した注意書きです。
実は、
「数字は嘘をつきます by大学の統計学の講師」
すなわち、
「…事実でも、それがイコール真実とは限らないんじゃねえか? by江戸川コナン」
ということです。
だからこそ、
「身につけるべきは、虚心坦懐に現象を見る力、その上で分析的、論理的に物事を考え整理する力だ by安宅和人」
僕自身の言葉で改めて言うと「資料集の数字から偏見を生まないでほしい」という注意です。上記の3名の言葉を遣った理由は、その注意にもっと重みを与えたかったからです。僕の言葉だけではどうしても重みが無いように思えたので(笑)。
「数字は嘘をつきます」
この言葉は、僕が大学生のときに受講していた統計学の、受講初日に講師が仰っていた言葉です。統計の世界では、データを見てもらう人たちにどう思って欲しいかによって数字の使い方を工夫します。工夫するとはもちろん、事実ではないことを捏造することではありません。人々を安心させたいのか驚かせたいのか、それとも恐怖心を煽りたいのか、それ次第で見せる事実(数字)の幅や事実を見せる角度を変えるのです。数字(事実)を利用した、相手の理解の方向性の操作とも言えましょう。
「…事実でも、(省略)」は、僕が小学生のときに見た『名探偵コナン』の映画の中でコナンくんが言った台詞です。ある事実が起きた本当の理由、すなわち真実は、必ずしも表面(事実)から読み取れるものとは限らないということです。
学習塾は一般的に「子どもたちに勉強をしてもらうことが目的」であり、「成績が上がれば良し、志望校に合格できれば良し、偏差値の高い学校に合格できれば尚良し」な世界です。そんな学習塾が作成した入試の資料集に書かれている数字は、掲載されている高校に偏った印象や見方を与えてしまうかもしれません。
資料集の数字が事実でも、その数字から得られるような高校の印象や見方は、決して高校の“リアル”ではありません。
最後に載せている安宅さんの言葉の中にあるように、資料集の事実は先入観や思い込みを持つことなく論理的に、“単なる事実”とだけ捉えてほしいと思っています。
その上で、塾生の皆さんには、次の模試や共通テストで取っておくべき点数の目安または目標、そしてもっと頑張るための材料にだけして欲しいと思っています!
最後まで目を通して頂き、ありがとうございました。
来週も宜しくお願い致します!