いつもお世話になっております。ウィンドミルの榊です!今週も明るく元気に通塾してくれた塾生の皆さん、送迎など通塾をサポートしてくださった保護者の皆様、本当にありがとうございました!
好きなことだけをやっているという思い込み
最近スマホでGoogleのアプリを起動させると、ユーチューバーの「少年革命家ゆたぼん」のネットニュースがトップ記事に出てくるようになりました。
※少年革命家ゆたぼん:13歳のユーチューバー。小学3年生のときに学校の生徒皆が同じ教育を受けていることに疑問を感じ始め、先生の言うことに従う皆の姿を見て「自分もロボットになってしまうかもしれない」と思うようになり、自ら進んで不登校になる。そこから自身のYouTubeチャンネルで「不登校は不幸じゃない」「学校は行きたければ行けばいいし、行きたくない子は行かなくていい」等のメッセージを配信する活動を続けている。
Googleのトップ記事にあがるようになったということは、最近の僕がゆたぼんを扱っている記事を頻繁に、若しくは比較的長時間、見ているということです。
この時期はお仕事の中でも私生活の中でも「進路」というものを、より気にしているからでしょう。特にこういう「好きなことだけをして生きていく!」「やりたくないことは、やらなくていい!」などの発言には敏感になってしまいます。
僕はこれらの発言には絶えず「本当にそうなのか?」と疑問を持っています。
本当に「好きなことだけ」をやっているだけで、お金を稼げて、生活ができるのか?と。
僕が“今”支持している考えは
「やりたいことをやるためには、やりたくないことも、思いっ切りやらなければならない」
です。アニメ『ちはやふる』でこんな感じの台詞があって、かなり胸が熱くなったことを覚えています。部活動の面白さに没頭し、テスト勉強を怠っていた主人公の女の子に、同じ部員の男の子がテスト勉強に励みながら放った台詞です。
また、数年前にはユーチューバーの「はじめしゃちょー」が受験生向けに「面倒くさいことすら出来ないようなら、好きなことにも一生懸命になれるはずがない」と、動画で発信していました。当時の「はじめしゃちょー」は「好きなことで、生きていく」のキャッチコピーとともにマンガ雑誌の裏面に載るような存在だったので、この発言にもかなり胸が熱くなりました。今や日本のトップ・オブ・ザ・トップのユーチューバーである「はじめしゃちょー」も、楽しい動画の配信の裏側では、動画編集のため睡眠時間とプライベートの時間はどこまでも削られ、再生回数と登録者数の動向を常に気にしなければならず、些細な一言がわずかにでも琴線に触れれば即日炎上、即日謝罪で、加えて本人のプライバシーなんか殆ど無いに等しい生活環境です。「好きなことで、生きていく」ように見えて、「好きなことだけ」をしているわけではありません。
何事もトレードオフが自然の摂理であり、「好きなこと・やりたいことには、やりたくないこともセットになっている」と僕は思っています。
特にスポーツの世界は誰が見ても分かるくらいそうだと言えます。サッカー選手はサッカーだけを頑張っているわけではありません。
中には苦行を「やりたいことの一部分である」と昇華できる人もいますが、そんな高度な思考回路は稀です。少なくとも僕にはありません(笑)
おそらくそう考えられる人だけが「好きなことだけして生きています!」と答えているのだと、今は考えています。
最後まで目を通して頂き、ありがとうございました!
来週も宜しくお願い致します!