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「財産になる」とは、どういうことか?
かなり突然ですが、漫画『スラムダンク』をご存知でしょうか?
神奈川の高校バスケットボールの世界を題材に、90年から96年にかけて週刊少年ジャンプにて連載され、TVアニメ化まで果たした大人気マンガです。TVアニメ化された当時、中高のバスケ部員が激増したというちょっとした社会現象にもなりました(笑)
そんな『スラムダンク』の劇中で、ある高校チームの監督がこんな言葉を残します。
「「負けたことがある」というのが、いつか、大きな財産になる」
当時、スラムダンクの単行本でこの言葉を目にした榊少年(中学生)は、とても震えました。
負け」というマイナスの出来事だって、人生の「宝物」になるんだ!
こんな感じで、なんとなくで理解しながら、「失敗は成功のもと」という言葉の仲間だと考えていました。実に浅はかです(笑)
「負けが財産になる」という、塵が壮大なものになるビジョンをくれたその言葉が、只々好きだったのです(笑)
しかし、中学生だった当時から、言語化できない領域つまりは直感で、その言葉は「紛れもない真実だ」という確信を持っていました。
そんな直感で理解した言葉ですが、改めて、考えてみたくなりました。
「財産になる」とはどういう意味なのでしょう?
財産という言葉から思い付く物といえば、「お金」です。
では、お金とは何でしょう。お金とは交換用の「ツール」です。お金自身で何かを生み出すことはできず、お金と交換したものから、何かを生み出すことができます。
これを監督の「負けたことが財産になる」という言葉と照らし合わせてみましょう。「試合に負けた事実=過去」からは何も生まれません。しかし、この事実と交換できるもの、即ち、この事実をきっかけに得ることができるものがあります。それは何でしょう。
これについては、きっと大きく個人差があると思います。悔しさ等の「感情」だったり、自分に足りなかった点等の「課題」や「改善点」だったり、相手チームの戦略等の「情報・知識」だったり、色々なものを「負けた事実」をきっかけにして得ることができます。
その得られた「感情」「課題」「情報」等を素材にして、練習量を重ねれば、「新しく大きな勝利」を生み出すことができる…
監督はそれを「負けたことが財産になる」と表現したのではないかと、今の私は思います。
「経験=財産」とは、分かっているようでなかなか気付けないものです。特に経験そのものが進行中のときは、全然気付けていないです(笑)
高校入試や大学入試、その受験勉強、そして学校での生活、そこで起きた出来事のすべてが財産です。
それらの中で感じたことや学んだこと等、得られたことを素材にして、次のステージを自分の手で生み出すことができます。
何でもできる今の時代を生きる塾生たちには、特に、そんな考え方も必要なのではないかと思っております!
最後まで目を通して頂きありがとうございました!
来週も宜しくお願い致します!