いつもお世話になっております。ウィンドミルの榊です!今週も明るく元気に通塾してくれた塾生の皆さん、送迎など通塾をサポートしてくださった保護者の皆様、本当にありがとうございました!
勉強は必要。そのシンプルな理由
昨日、某ドラッグストアで買い物をしているとき、栄養ドリンクの売り場にいる老夫婦の会話が耳に入りました。
「あんまり安過ぎたら、効かないだろ」
「そうだね~」
その老夫婦を見て、私は大学生の頃の「ある出来事」を思い出しました。
20か21歳のある日、私は酷い風邪をひいてしまいました。翌日には日中からバイトが入っていたため、何としてでも、明日朝には回復していなければなりません。
かなりの病院嫌いの私は、病院には行かず、当時まだ手を出したことのなかった、「市販の風邪薬」に頼ることにしました。
鼻水は止まらない、呼吸も荒い、まぶたも重い中、近所のドラッグストアに向かい、風邪薬コーナーへ。
そこには、「かぜ薬」と同名を打ちながら、意味不明にも程があるくらいの種類がズラリと並んでいます。
鼻水をすすりながら、どれが良いのか、ひたすら裏面の効能やら成分やらを見ていると…
「風邪ですか?」
と、ドラッグストアの、おそらくは今で言う「登録販売者」のようなおじいさんが声をかけてくれました。
「あい(鼻声)。オススメってどれですか?」
このおじいさんに聴けば大丈夫だろう、だって白衣っぽいの着てるし!と単純に思いながら期待していると、
「君、大学生くらいだろ?まだ若いんだから、薬じゃなく、ご飯食べて栄養ドリンクを飲んで、すぐに寝なさい」
と、かぜ薬ではなく、栄養ドリンクを勧めてきたのです。その言葉を疑いながらも、かぜ薬だけを買えるギリギリのお金しか持ってなかった私は、「安くで済むならそれでいい。でも、効き目があるやつじゃないとダメだ」と思い、鷲のマークの某大手製薬メーカーの栄養ドリンクを数本手に取りました。すると、おじいさんが、
「待って。それはタウリンが1000㎎しか入っていないだろう。(違う方を手に取って)こっちにしなさい!こっちはタウリンが3000㎎入っているから!」
と、まったく知らない薬品メーカーの、しかも「鷲のマークのアレ」よりも全然安い栄養ドリンクを勧めてきたのです。「安いと効き目って無いんじゃないのか?」と迷っていると、
「(鷲のマークのアレを指さしながら)君はコレがどうして他よりも高いのか、何にお金がかかっているのか、ちゃんと調べなさい。」
と言われ、なぜかその言葉で「信頼してみよう」と思った私は、そのおじいさんの言う通りにしました。結果、翌朝にはすっかり元気になっていました。
後日、タウリンの効能や製薬会社などについて色々調べ、おじいさんの話してくれた内容のおおよそは理解は出来ました。しかし、なぜ風邪薬よりも全然安かった栄養ドリンクを私に勧めたのか、当時はどうしても理解できませんでした。
商品価格の内訳や、1000㎎=1gというフレーミングなど、物事の本質は常に見え難くされているものです。先日、交際中の彼女にも「本質を見抜けないと!」と釘をさされたばかりです(笑)
「なぜ?」で分解すれば見えてくる「本質」。それを日常で見抜けるようになるために、日々学び、トレーニング(演習)することが必要なのです。
あの日以来、そのドラッグストアの常連になった私も、その時は「商売の本質」が見抜けていなかったのかもしれません。
最後まで目を通して頂き、ありがとうございました!
来週も宜しくお願い致します!