ネットに溢れる「感想文」を鵜吞みにしてはいけない
先日、ヤフーニュースに以下のような記事がありました。
https://news.yahoo.co.jp/articles/7c3c14819612b0f526ae2401fdf6d3a26e11351c?page=3
ご覧になられたでしょうか?
この記事を見て私は愕然としました。
なぜなら、この記事には科学的な根拠や裏付けとなるような研究結果が一切書かれていないからです。
とどのつまり、この記事は「わたしはこう思う」という「ただの感想文」でしかないのです。
この記事を読んで「そうだったのか!」と、根拠なき言葉の羅列に納得してしまった大人がどれくらいいたのでしょう?
そして、そのような根拠のない記事を「こうらいしいよ」と他者に伝えた大人がどれだけいたのでしょう?
最近では、新型コロナに関する情報やニュースについても同じようなことがありましたね!
「情報化社会」という言葉が1960年代に生まれ、そこから既に60年近く経った令和の今でも、このような根拠を持たない「感想文ニュース」はネット上でも、その他メディアでも生まれ続けています。
様々な情報が飛び交う情報化社会で情報を仕入れるときは、情報源がどこなのか、科学的な根拠があるのか、同様の情報がどれくらい存在するのか等を見定める能力が必要です。それを中学校では「情報リテラシー」という言葉で学びます、学んでいるはずです。
ちなみに私の場合だと、下記の記事くらいの数字が最低限入っていないと、基本的には信用しません(笑)
若しくは、信用するに値する必要な情報を手当たり次第調べまくります。
https://www.itmedia.co.jp/business/articles/2103/13/news012.html
もちろん、上記の記事のように具体的なパーセンテージがあったとしても、
その数字がどのような地域の人たちを対象にして、どれくらいの規模で調査し、どのようなカテゴリー分けをしたのか等、その辺りにも改めて疑問を持つ必要があるでしょう。
先日終了した熊本県公立高校入試。その後期選抜では、倍率を見るに多くの公立高校が定員割れを起こしていました。その倍率を見ただけで「公立は人気が無くなった」「少子化だから」と言われても、倍率の数字から見て取れただけの「感想」なので、面白くありません(←個人的意見です)。
4年前の平成29年度の公立高校入試と今回の入試で「募集定員」が全く変わっていないことや、
平成29年度と今回の入試を受験した生徒たちが生まれたそれぞれの年の、県内の出生数に600数十以上の差があることなどを調べれば、今回の倍率の捉え方も少し変わるかもしれません。
スマホの登場により、私たちは世界中から情報を即座に得られるようになりました。
そのため、情報の取得・管理・発信はすべて自己責任であり、より高い情報リテラシーが求められています。
情報リテラシーに最も必要な「疑問を持つ・調べる」は、学校の勉強の中でも最も必要とされています。
「学校の勉強は将来なんの役にも立たない」
そんなことは今後もありえないと、改めて思えます!
最後まで目を通して頂き、ありがとうございました!
来週も宜しくお願い致します!!