今年度の共通テストの個人的な感想と来年度以降に向けた心構えのお話
今年度の共通テストが10月最後の週に実施されました。
塾生たちの共通テストの結果と大手学習塾さんから頂いた集計データを合わせて、中3の塾生たちには個別に志望校の合格判定等を配布しております。中3生の保護者の皆様は必ずご一読ください。
今回の共通テストは県内での推定平均点が112点、昨年度の118点よりも6点も下がりました。平均点だけで見れば、共通テストは難化傾向にあって、点数が取り難かったのだろうと思ってしまいます。
確かに、大学入試改革以来、全国的に高校入試が難化する傾向にあり、熊本県の高校入試も同様に難化傾向にあります。それに伴い共通テストも難化しています。
しかしながら、教科別で見れば「獲るべきところで獲れていないよね?」という感想がかなり大きいです。
特に数学・英語でしょうか。
数学は「稀に見る難易度の低さ」だったと思っています。個人的には基礎問題集でも解いているかのような感覚になったぐらいです。県内上位の進学校、いわゆる四高を目指すのであれば最低でも45点以上は獲れるべき難易度です。もちろん、獲れている子もいるでしょう。しかし、県内の推定平均点は22.4点。おやおや…です。
そして英語。聞き耳を立ててみると「難しかった」と仰る先生方・講師陣もいらっしゃるようですが、少なとも筆記の問題は「とても簡単」とは言いませんが、決して難しくはありませんでした。基本的な文法を覚え、使いこなせていれば小問でも長文でも、受験生各々の「解くべき問題」は解けます。しかし、県内の推定平均は21.5点。いや、数学よりも低いんかい!…です。
こういう話をすると「それはアナタが塾の先生やから」というご意見・ご反応をいただきますが、仰る通り、私が塾の先生だからです。しかし、それは私の脳細胞が灰色なのだ!ということではなく、中学3年生の子どもたちよりも踏んできた場数(=解いてきた問題数)のケタが違い、そのため「難しい・簡単」の見極めがすぐにできるということです。
そもそも15歳の頃の榊少年は、中学数学で赤点ギリギリを取る崖っぷちボーイでしたし…泣
共通テストに話を戻します。数学と英語に比べて「難しいかな」と感じたのは国語と社会でしょうか。推定平均点はそれぞれ22.0点と22.8点。
今の30代以上の大人の方々が受けてきた国語・社会の試験問題と、今の試験問題はまるで別物です。ぜひ一度、中3生の保護者の皆様はお子様の国語・社会の問題用紙を見てみてください。「え、文字多くない?1問の中の資料多過ぎない?」って絶対になります。基礎知識・基礎力ありきの実践力が試される問題が多めです。
この先の共通テストの難易度は、教科別では少々の波があっても、5教科全体で見て「総合点は上げ難いと言える」という意味で、難易度が下がることはないでしょう。だからこそ、獲るべきところは確実に獲らねばなりません。そのために必要なのが土台となる基礎知識であり、それを定着させるために必要なのが演習量です。演習量とは何時間やったか?ではなく、何回やったか?です。
ミミタコやもしれませんが、成績を上げるために必要なのは過去の自分を圧倒し続けられる「量」なんです。
最後まで目を通して頂き、ありがとうございました!来週も宜しくお願い致します!