分からない漢字に直面したときに、読みや意味を推測できるようになった方が良い!というお話[公式LINE2024.09.21]]

分からない漢字に直面したときに、読みや意味を推測できるようになった方が良い!というお話

先日ある本を読んでいると、次のような内容がありました。

生活に科学が浸透する過程において、細菌の存在が発見される前の時代から、人々は缶詰をつくる際に食材を火であぶるなどの加熱処理を行っていたそうです。しかし、その理由は殺菌ではなく、「炎が穢れを浄化するから」だったそうです。

さて、上の文章の中に登場した「穢れ」という文字。これを「けがれ」と読むことはできましたか?
私は、目に入った瞬間は読めませんでした。「コレなんて読むん?」でした(笑)
しかし、文章の前後の内容(科学の社会浸透、魔術的・宗教的な考えからの脱出)から、「けがれ」という読みと意味を推測することができました。
このときに「言葉の読みと意味を推測できることは、勉強の中でも、とても必要なことじゃないだろうか!?」と思ったんです。

以前から、国語の成績を伸ばすためには「漢字の勉強をすべき」と、このLINEでも書いてきました。
国語の成績が良くない生徒は、まずは漢字の読み書き問題が満点ではないことが多いです。読解問題の前に漢字の問題で間違えないことが最優先です。その次に読解問題です。ここで得点が獲れないのは、本文が読めていないからです。本文が読めていないとは「文章の構成と中身が分かっていない」ということと「言葉の意味が分かっていない」ということのどちらか一方、または両方です。ほとんどの場合が「言葉の意味が分かっていないから、文章の構成と中身が分からない」という流れです。また、言葉の意味が分かっていないと、国語の問題によくある“言い換え”にも気付けず、失点に繋がります。
なので、日頃から言葉を知る勉強は必要で、その原点にして頂点の勉強が「漢字の勉強」なのです。

しかし、どんなに漢字の勉強をしてたくさんの言葉を知っていても、国語の問題の文章を読んでいると、知らない・見たことない言葉に必ず直面します。もちろん、それが漢字とは限りません。ロゴスやコンテクストといった横文字かもしれません。そんなときに、これまで蓄えておいた言葉の知識が役に立ちます。言葉の知識を使えば、文章の前後の内容や流れを参考にして、知らない・見たことない言葉の読みや意味を推測することができます。
ちなみに、前後の内容から問われているものや適するものを推測する・吟味する・選択するというのは、国語の問題の解き方そのものです。

個人的な解釈ではありますが、言葉を知り、言葉を蓄え、それらを活かして前後の脈絡から本当の意味=真意を見抜けるようになることが、国語の学習や問題演習をすることの、「目的」ではなくとも、価値であると考えています。

学校を卒業した後も、いい大人になった後も、生活の中には「何を書いてんだ?何を言ってんだ?」と思ってしまう課題のオンパレードです。生活の中で持った疑問・疑念に対して、諦めたり単に答えを出したりするだけでなく、その課題の真意を理解するよう追究したり、理解できるようになったりすることが、富とは無縁の豊かさを生活にもたらしてくれると、私は考えています。そのための国語の学習と演習であり、漢字の勉強なんです!

最後まで目を通して頂き、ありがとうございました!来週も宜しくお願い致します!

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