英語は長文読解の対策よりも文法を覚える方が最優先!というお話[公式LINE2025.05.24]

いつもお世話になっております。ウィンドミル菊池教室の榊です。今週も明るく元気に通塾してくれた塾生の皆さん、送迎など通塾をサポートしてくださった保護者の皆様、本当にありがとうございました!

英語は長文読解の対策よりも文法を覚える方が最優先!というお話

前回に引き続き、今回も「英語」のお話をさせてください。今回は「英語のテストの得点を上げる勉強の流れ」に焦点をあてます。

中学生の受けている模試では、英語の得点は次の4つの領域に分かれています。
●リスニング(または発音・アクセント)問題
●文法問題
●長文問題
●英作文問題
もしもお子様が受けた模試の結果がお手元にあるときは、ぜひ改めてご確認ください。そして次のことにご注意ください。
文法問題の得点よりも長文問題の得点の方が高い場合は、フィーリングで長文を読み解きしている可能性が高く、いずれ長文問題は解けなくなり結果的に今後得点が下がる可能性があります。
フィーリングで長文を読み解きするとは、意味の知っている単語だけを摘まみとりながら読み進め、単なる想像・妄想の域を出ない解答をすることです。何ならそれが英語の長文読解だと思い込んでいる中高生も少なくありません。彼らの英語の得点は早いうちに上限を迎え、それ以降は下がる一方でしょう。私もその一人でした。

フィーリングで長文読解を進めていれば、いずれ想像・妄想では乗り切れない壁にぶち当たります。例えば「不定詞」や「分詞」、「関係代名詞」や「関係副詞」といった何かを修飾している1単語または複数の単語から成るカタマリです。これらは中2の夏以降の学習内容です。そのため、それまでは文法問題を間違えまくっても、フィーリングの読解で長文問題が全問正解し、結果的に英語の得点が5割を下回らない又は平均をも下回らないということが頻繁に起きます。しかしながら、その後は言わずもがなです。

英語のテストの得点を上げるには「文法を勉強➡文法をマスター➡長文読解の対策にシフト」の流れが、理想的かつ現実的かつ効率的な勉強の流れです。つまりはこの方法一択です。
難しいと思われている大学入試のための英語の勉強も全く同じです。塾の高校生たちは、長文を想像ではなく、ちゃんと読めるだけの文法の知識を身に付けない限り、長文読解の対策には入れません。英文法の知識無しに大学入試の長文読解の対策に手を出すほど非効率な勉強はないからです。高校生たちには「文法の勉強➡英文解釈の勉強➡長文読解の勉強」の流れを3年間かけて踏んでいってもらっています。英文解釈とは、ザックリと言えば「一文についてどこをどう訳すか」という英文の構造解釈のための学習です。塾の高校英語の学習の中では、英文法の学習に留まり続けてなかなか長文対策に進めなかったり、長文読解の勉強から文法学習に遡らなければならなかったりすることもあるでしょう。

そんな“3年間受験生”としての学習が必要な高校英語に対して、中学英語はカリキュラムや教材に恵まれています。中1で学ぶ文法は決まっていたり中2の夏までに学ぶ文法のみを扱った長文があったりと、学ぶ文法の量にも規模にも期間的な境目があるので、かなり小刻みに「文法の勉強➡長文対策」ができるようになっています。
今の中3なら2年と2か月分の文法の知識を、中2なら1年と2か月分の文法の知識を、まずは身に付けることが最優先です。長文読解については、正直、その文法の知識が身に付くまでは無得点でも気にする必要はありません。

最後まで目を通して頂き、ありがとうございました。
来週も宜しくお願い致します!

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