教材を選ぶ、出戻り塾生Maiさん
Maiさん:「テキストは一般知能と一般知識の両方学べるやつがいいってことですよね?」
という連絡を受け、
さかき心の声:(両方学べるやつとは?苦笑 たぶん一般知能と一般知識がどんなものか分かってないな)
さかき:「いや、一般知能と一般知識は別々で教材持っておきな」
さかき心の声:(両方学べるやつとか・・・「1週間で合格!」みたいな厚さ1㎝ぐらいしかないペラッペラな教材を買ってきそうだな…)
公務員の筆記試験
公務員の筆記試験(おもに1次試験と呼ばれます)には、
教養試験と専門試験と論文試験の3つがあります。
高校卒業程度の試験(地方初級)なのか、大学卒業程度の試験(地方上級)なのか、
県職員なのか、どこの市役所職員なのか、警察官なのかなど、
それぞれの職種や試験区分によって、筆記試験の内容は教養試験のみだったり、教養試験+専門試験+論文試験だったりします。
※専門試験のみってのは、ありません。
例えば、大学卒業程度の県職員の筆記試験(1次試験)は、教養試験+専門試験+論文試験です。
また、大学卒業程度の警察官(警察官A)の筆記試験(1次試験)は、教養試験+論文試験です。
同じ「大学卒業程度」の筆記試験でも、課される内容とその難易度は、職種や試験区分によって異なるのです。
せっかく貴重な時間を割いて勉強したのに、
「あれ?専門試験ないじゃん…」
みたいなことになってしまわないように、
事前・常時の情報収集が、非常に大切なのです!
なので、自分が受ける試験の科目や内容をしっかり把握したうえで、教材は選びましょう!
地方公務員の、教養試験の「一般知能」
教養試験の中身は、一般知能と一般知識という2つのカテゴリーに分けられます。
今回は「一般知能」を見ていきましょう。
一般知能には、①文章理解②判断推理③数的推理④資料解釈という、4つのカテゴリーがあります。
※②③④をまとめて数的処理と呼ぶこともあります。
①文章理解:現代文・古文・漢文・英文の読解問題群です。地域や試験によっては、古文や漢文が出題されない場合もあります。
②判断推理:与えられている選択肢を使って場合分けを行い、条件に合うものを探すような一見クイズのような問題群です。
③数的推理:方程式や図形の性質など、学校で学べる一般常識レベルの数学の知識を活用して解き進める問題群です。
④資料解釈:グラフや表の読み取り問題群です。
合計50問の教養試験では25問が、合計40問の教養試験では20問が、一般知能の問題です。
そのうち、文章理解+判断推理+数的推理が9割を占めます。
試験によって出題数は全然異なりますが、だいたい・・・
文章理解7~9問、判断推理7~9問、数的推理5~6問ってところでしょうか。
数的推理が判断推理よりも1,2問少ない出題か、と思えます。
資料解釈は1問、多くても2問までしか出題されません。でも絶対に出題されます。
公務員試験の勉強をするにあたっては、
多く出題される問題・絶対に出題される問題が何なのかをいち早く知り、
勉強する範囲を絞って、それを最優先に長時間勉強すべきです。
一般知能の問題は、まさにそれに当たります。
後日後述しますが、一般知識の問題は範囲はだだっ広いし、出題されたりされなかったりで、激動です(笑)
もちろん、その中から内容を絞って勉強すべきですが、
最優先は一般知能です!
ちなみにぼくは文章理解+判断推理+数的推理+資料解釈だけを2・3か月間くらい、1日7時間とか勉強していました。
必ず出題されるし、出題数も半数を占めるからなんですが・・・
何より、判断推理なんて、はじめはマジで全ッッ然解けなくてですね。(笑)
なのに(公務員試験受験者向けの)雑誌には
「判断推理の問題は1問あたり1分以内で解けないと話にならない。できれば40秒以内。」
なんて、偉ッッそうに書いてるし!!(怒)
※いや、きっと書いてる方は偉い人なんだろうけど…。
はじめは、
「あ、これ、このままではどこも受からんやつだ・・・」
と「詰みの精神」が芽生えてしまうかもしれませんが、
「量と時間」をかければ、本当にできるようになります!!!
ウィンドミル教室長 さかき
独学で公務員試験(大卒程度)を経験。
「独学」の理由・・・①独学でも大丈夫だと思えたから②専門学校の学費に目玉が飛び出たから
【受験結果】※すべて同じ年に受験
・某県警察 警察官A
➡合格採用。
・別某県警察 警察官A
➡1次試験合格。2次は辞退。
・某県 県職員
➡不合格。専門科目をただただ舐めていた。(笑)