いつもお世話になっております。ウィンドミル菊池教室の榊です。今週も明るく元気に通塾してくれた塾生の皆さん、送迎など通塾をサポートしてくださった保護者の皆様、本当にありがとうございました!
中学校の英語の勉強はテストで得点するためのものではないけれど、テストで得点できないと評価されないというお話
春季学力模試の結果が出てから1か月以上が経ちました。この1か月間、塾生の皆さんはどのくらい英語の学習をやってきたでしょうか?
英語は「言語」です。そのため単語の置き方にはルールがあります。そしてルールがあるから小さな例外があります。なので結局のところ英語はルールさえ覚えたら、勝ちです。
特に中学英語は、高校英語にあるようなビジネス的な表現や文学的表現、口語表現や慣用句等は使われないので、ルールさえ覚えれば高得点獲得の難易度は「国語」ほど高くはありません。
もちろん、ルールを覚えるにはそれなりの時間と量が必要です。それも無しに「できない・わからない」はナンセンスです。
「ルールを覚えれば勝ち」だからこそ、英語のテストの得点は数理社のように「単元別」でどうこうできるものではありません。「植物・生物の方が化学より得点を獲りやすい」等のやり方は通用しないということです。
英語の得点はシンプルに中1内容からの下積みで決まります。中1内容とは特にルールの根幹とも言える「be動詞と一般動詞の違い」です。これの理解がなければ、その後登場する「助動詞を使う文」「進行形」「過去形」どれにおいても「どうしてそのように文をつくるのか」を理解できません。そうして“文の造り”が分かっていなければ、穴埋め問題(適語補充)も並べ替え問題(整序問題)も、英作文の問題も解けるようにはなりません。
もしも今の時期の中3で英語の実力テストの結果が6割を切っていれば、それは「中1内容を理解していない」と判断して良いでしょう。その状況下では、いま中3が英語の授業で通っている「現在完了形」は今後の模試や実力テストでは使い物になりません。サッカーの得点方法も知らずに「オフサイド」の説明を受けても無意味であることと同じくらいのことです。
学校の授業内容は「フレーズを学ぶ・覚える」ことがメインです。
それが英語での会話ができるようになることが目的である又は文法を学ぶための導入であるならば筋は通ります。しかしテストの問題は適語補充や整序問題で構成され「文法力」が問われているし、「be動詞・一般動詞の使い方の違い」を理解するよう生徒たちは促されてはいません。
「英文の主語+動詞の動詞にはbe動詞・一般動詞の2種類があって、どちらか一方を必ず使います…」という解説を塾で切り出せば、中3でも初めて聞いたような反応を高確率で見られます。教科書にちゃんと載っていても“目的語”を「知らない」と答える中学生は肌感で9割5分です。
英語のテストはルール(=文法)を覚えれば勝ちです。しかし、その勝ち筋を通らない中高生が殆どです。
入試は長文がメインだからといって文法の勉強はそっちのけ。長文は知っている単語だけを“つまみ読み”して「こんな感じのことを書いてんだろうな~」と根拠の無いフィーリングで解答を進め、仕舞には「単語をたくさん覚えていれば大丈夫」という負け筋をウィニングロードと見誤る始末。ちなみにこれは高校時代前半の私ですね(笑)
現状、中高生の英語界隈では、ルールの重要性に気付きそれを覚えまくった者の一人勝ちなんです。
最後まで目を通して頂き、ありがとうございました。
来週も宜しくお願い致します!