いつもお世話になっております。ウィンドミルの榊です!今週も明るく元気に通塾してくれた塾生の皆さん、送迎など通塾をサポートしてくださった保護者の皆様、本当にありがとうございました!
『鬼滅の刃』のどこがおもしろいの?
よくあることですが、小学生への作文指導の中では「もっと具体的な内容を書いても良いかもね」と勧めたり、高校入試の作文問題の対策では「具体性が欠けてるから人を納得させる文章になっていない」と苦言したり、大学受験の志望理由や面接試験については「抽象的な内容は避けて、具体的事実を…」と話したりします。
小中高生の「子どもたち」は、物事を抽象的または曖昧に伝えることはしても、具体的に話したり、具体例をあげて話を展開したりすることが、苦手だったり、極めて少なかったりします。
例えば「掃除時間、ちゃんと私はがんばりました」のような文。「ちゃんと」と「がんばる」には様々な意味・内容が入り過ぎています。「何をしたのか・どのように(どれくらい)したのか」の具体的な情報が欲しいところです。
子どもたちが抽象的または曖昧に物事を伝えるのは、「子どもの世界」がそれでOKだからです。
「『鬼滅の刃』見た?めっちゃヤバかったくない!?」
「うん!マジめっちゃヤバかった!」
「子どもの世界」はこれでOKなんです(笑)
何がどうヤバいか、めっちゃがどの程度かなんて、言語化する必要はないのです。若しくは知っている言葉の少なさから、伝えたいことを言語化できないのかもしれません。それが子どもの世界の会話です。
※勿論これらが全てダメだという話ではありません。抽象的に伝えることは、物事を一般化して誰にでも伝わるようにする優しい伝え方であり、曖昧に伝えることは、話の内容に幅をもたせ聴き手をワクワクさせる伝え方でもあります。
しかし、「大人の世界」では具体性の欠ける話だけするのはNGです。特に仕事では営業職だろうと研究職だろうと、具体的な数字や実例の入った会話ができなければきついです。なぜなら、具体性のある話にこそ人間は納得するからです。
なので、いずれ「子どもの世界」から旅立つ子どもたちには、日頃から具体的な話をする練習の機会が必要なのです。
例えば、遠足や修学旅行のあとに「どうだった?」と聴けば、「楽しかった」「まあまあだった」とだけ返ってくるかもしれません。
そこでは、「何が楽しかった?」「何があって、まあまあだったの?」など、具体的な話をさせてあげるワンクッションを設けてみるのが良いかもしれません。
また、今夜放送される大人気アニメ『鬼滅の刃』を練習のネタに、「どこがそんなに面白いのか」を具体的に話してもらうのも良いかもしれませんね!
●大まかには「鬼退治」という日本人に馴染みのある話だが、「人間が鬼化する」という近年流行したゾンビ映画的なテイストも入っており、トレンドを追えているところ!
●TVアニメとは思えない圧倒的な作画の美しさと映像技術力。特に水の技(?)のシーンでは、徒にCGで表現するのではなく、平面の画をCGの中で幾重にも重ね、立体感を創るという、原作シーンへのリスペクトを感じさせるところ!
など、TVアニメは途中からと総集編しか見ておらず、劇場版は未だ見たことない僕が、ここまで具体的に話せるので、「鬼滅ファン」の小中学生はもっと具体的に話せることでしょう(笑)
物事を具体的に伝える練習は、大人になるための大切な練習の1つでもあるのです!
最後まで目を通して頂き、ありがとうございました!
来週も宜しくお願い致します!