勉強に必要なのは時間で、成績を伸ばすために必要なのも時間!というお話
8月に実施した小中学生の学力模試の詳しい結果がやっと水曜日に届きました!
全国規模の模試ゆえに業者さんも成績処理は大変なようです。しかしながら、敢えて言いたくなります、「待ちわびたぞ!」と(笑)
さて、この学力模試の結果を見るうえでの「目安」をお話し致します。
学力模試の受験規模は全国区です。ゆえに、菊池市の生徒に限って言えば、1教科あたり50点以上を取れていれば「まずは良し」と評価できます。ただ、今後、熊本市の中学・高校を受験する生徒においては、「まだまだ」という評価です。
ここからは何が「まだまだ」なのかをお話し致します。
模試の問題のほとんどは、いわゆる応用問題です。「応用問題=難しい問題」と単に解釈している小中学生・高校生は割と多いのですが、それは少し理解が甘いです。そもそも応用とは、実際に使うという意味です。何を使うのか?それはもちろん基礎知識です。では、基礎問題と応用問題の違いは何か?それは問題を解くために使う基礎知識の数です。
数学の方程式の単元を例にあげます。基礎問題とは与えられている方程式を解くことです。必要な基礎知識は方程式の計算方法のみ。対して応用問題とは文章問題です。与えられている文章や資料の情報から文字式を立てて、それを方程式にして、解いて、適する答えを導き出さなければなりません。
このように応用問題とは、幾つもの基礎知識を繋ぎ合わせて解き進める問題です。よって、ほとんどが応用問題で構成されている学力模試での「まだまだ」とは、「まだまだ基礎知識が定着していないから、基礎問題をもっとたくさんに解いて、基礎知識の覚え込みに徹してください!」という意味です。
基礎知識の定着が完了したら、次は基礎知識を繋いでいく練習も必要です。やることは“まだまだ”いっぱいです。
以前、他県の学習塾のチラシか広告に
「成績が上がるのに最低半年は覚悟してください!」
という一文を見かけたことがあります。まったくその通りで、正直、半年で上がればアッパレです!
今回の学力模試の結果において、2名の塾生(中2)が、昨年の夏と比較して偏差値が10以上アップしてくれていました。1年間で偏差値10アップは、私としては、大したもんだと全力で称賛したいです。
塾によっては「偏差値を10上げるのに1年はかけ過ぎ」と仰るところもあるかもしれません。一般的に1教科の偏差値を1上げるのに必要な勉強時間は、今の勉強時間にプラス30時間~50時間と言われています。よって、単純計算で偏差値を10上げるためにはプラス300時間以上の勉強時間が必要だということです。1日の勉強時間をプラス1時間増やすことすら億劫になってしまう中学生からすれば(笑)、1年間で偏差値10アップは大したもんなんです!
彼ら2名の塾内での共通点は、週2回コースの受講で、テスト対策時は自発的に出席することがあり、昨年度の通年の教材を年度内でしっかり終わらせてくれた…ぐらいでしょうか。これといって特殊な傾向はありません。
ゆえに、凡事徹底による不断の努力の効果とその重要性を改めて感じることができました。必要なのは量、そしてそれをこなすための時間です!
最後まで目を通して頂き、ありがとうございました。来週も宜しくお願い致します!