今後の月謝のお支払いを、現金納入のみでお願いしたいと考えています
新型コロナの影響下、やむを得ず塾を休講し、急遽月謝を割り引くことがありました。そのため現在は一時的に月謝の納入方法を現金払いのみに限定しています。
まだまだコロナの収束には至りませんが、昨年の6月以降は突然の休講もなく無事運営ができているため、「口座振替」での納入方法を再開させようと考えていました。
しかし、次のようなことを考えました!
「納入されるお金は保護者のものだけど、“支払い行動”をしているのは塾生。なら、“お金を払って勉強しに(成長しに)来ている”という、自己投資の考えを培える機会にならないだろうか?」
もちろん「自己投資」だと考えられるためには、塾での勉強時間が将来的にリターンがあるものと考えられることが必要です。
私は、塾生による月謝の手渡しを通して、「お金の教育」を続けたいと考えました!
日本の教育には、お金の使い方・稼ぎ方についての「お金の教育」がほとんどありません。
スウェーデンのある学校では、卒業式後のパーティを開くために、集金や募金ではなく、生徒たちが校内で手作りクッキーなどを売り出し「稼いでお金を集める」活動があります。自分たちのお金は、自分たちで稼ぐのです。
また、小学校低学年では、支給された花のピンやバッジをスーパーの前で売ったり訪問販売したりする活動があります。その活動の売り上げ10%は受けとることができ、残りは貧しい家庭の子どもたちへの支援に回ります。みんなのためにみんなで稼ぐのです。
その他の国々でも、様々な活動を通じて「お金の教育」は施されています。
ここまで「お金の教育」が必要とされる理由はとてもシンプルで、大人になったら絶対に必要なことだからです。
お金を使わない、気にしない日なんて大人にはありません。方程式や一次関数を考えない日はあるかもしれませんが(私にはありませんが)、お金のことを考えない日はありません。
それは、お金が社会活動の原料(資本)の1つだからです。
それの使い方や稼ぎ方、知識や考え方が、乏しくていいはずがありません。
数年前、塾生から「お金は大人の話だから、気にしなくていいってお母さんに言われた」と聞いたときは、正直苦しかったです。きっとそのお母様は「お金のことなんかで悩ませたくない、やるべきことに精一杯集中してほしい」と考えてくれたのだと思います。それは優しさでしょうか。
私が育った家庭は決して裕福ではありませんでした。そんなことは父と母の会話を聞くだけで容易に理解できました。しかし、剣道を習いたいと言えば習わせ、見に行きたいと言った映画にも連れて行ってくれました。母曰く「周りを見たときに不自由だと思わせたくなかった」らしいです。
これも優しさでしょうか。
優しさなのかもしれません。でも、優しさというブラインドでもあります。
ウィンドミルの塾生には塾が安くはない有料であることと、お金と時間を使って成長しに来ていることをまずは理解してほしいと考えています。その理解の機会を、月謝の手渡しを通じて設けたいと考えています。
保護者の皆様にはご迷惑とお手数をお掛けしますが、何卒宜しくお願い致します。
最後まで目を通して頂き、ありがとうございました。
来週も宜しくお願い致します!