定期テストの2週間前や1週間前に中高生によく垣間見えるのが
「やる時はやる」
という、姿勢や眼差しや時間の使い方や、その他行動。
「やる時はやる」では勝てない
定期テストの2週間前や1週間前というと、テスト範囲が学校から提示されたり、その範囲に準じた課題が各科目の担当先生から出されたりして、テスト勉強を促される。その促された時・促された瞬間に即座にテスト勉強に取り掛かる中高生は(明確なデータがないから体感的ではあるが)、かなり少ない。
テスト勉強ができる期間、中高生のほとんどが「やる時はやる」という姿勢や考え方なのだろう。
※若しくは「やる時にやる」だろうか。これは、いちばん酷い思考だろう。
「やる時はやる」は現実世界では通用しない
「アイツは、やる時はやる男なんだぜ…」
よく少年漫画や映画など、フィクションの世界では「やる時はやる人」という存在が主人公だったりキーパーソンだったり、最強の存在だったりする。しかし、それは紛れもないフィクションで、「やる時はやる」の美化でしかない。
中高生はこれに影響されやすい。なぜなら、シンプルにかっこいいからだ。特別感があり、ヒーロー的で救世主的。
しかし、現実世界では、「やる時はやる人」なんて絶対に通用しなし、絶対に頼られないし、絶対に勝てない。理由は2つ。
1つ 言い換えれば「やる時しかやらない人」だから
行動力が無いため、人からの信頼度・評価も低い。
1つ 「やる時はやる人」の上には、「常にやっている人」が必ず立っているから
行動量が極めて少ないため、経験不足で知識不足。
「やる時はやる」では経験の積み重ねが薄っぺらなので、まぁ頼りない
「やる時はやる人」、言い換えて「やる時しかやらない人」は、ほとんど成長していないし、成長できない。
「やる時しかやらない」ので、ただただ経験不足・知識不足でしかない。
※もちろん「やる」量がどれくらいかにもよるかもしれないが、そもそも「やる時」の期間が長期ではない。そのため、経験や知識は定着しないし、忘れる。
そして、近いうちに成長不足による周りとの差(もちろん周りが優秀に見えるという差)を感じ、自分から閉じこもりはじめる。
「やる時はやる」なら、絶対に勝者になれない
「やる時はやる人」が、不断の努力を惜しまない存在;「常にやっている人」に勝てるはずがない。
※結果だけでなく、評価や人望も含めてである。
これについて、何か異論があるのだろうか。
勉強は「やる時はやる」では困る
仮に、塾生の保護者が「うちの子はやる時はやるんですけどね・・・」とでも言おうものなら、
「やる時はやるでは困ります」
と、間髪入れずに真顔で返すだろう。理由を添えるなら前述の通り。
将来、少しでも豊かな生活を送ってもらいたい、お金に困らない生活をしてほしいと、自分の子どもに思うのなら、
勉強する人・勉強できる人になる道を進むことをお勧めしたい。なぜなら、いちばん楽な道だからだ。
しかし、楽な道ではあるが、甘くはない道。
「やる時はやる」なんて通用しない。