【夏季講習を頑張っても、直後のテストには影響は出ない】公式LINE配信メッセージ[2021.08.21]

いつもお世話になっております。ウィンドミルの榊です!今週も明るく元気に通塾してくれた塾生・講習生の皆さん、送迎や食事など通塾をサポートしてくださった保護者の皆様、本当にありがとうございました!

夏の頑張りが、すぐに数字に表れることはない

昨日の金曜日を以て、学力模試を除く夏季講習2021の全日程が無事終了致しました。参加してくれた塾生・講習生の皆さん、そして通塾をサポートしてくださった保護者の皆様、本当にありがとうございました!

そんな夏季講習終了直後に、何ていうタイトルを放ってるのだ!?と思われた方もいらっしゃるかもしれませんが、とても大事なお話なので、ぜひ最後までお付き合いください!

皆さんは「学習曲線」というグラフを見たことがあるでしょうか?1880年代にドイツの心理学者 ヘルマン・エビングハウスによって提唱された「習熟度は常に一定の割合では増加しない。学習期間が長いほど習熟のスピードは早くなる」という、学習時間と習熟度の関係を表すグラフです。

ざっくり説明すると「この夏に勉強を頑張ったからと言って、今週や来週のテストの点は上がらない!」ということを表すグラフです。見たことがない方は是非調べてみて下さい。

学力は勉強をやった分だけ“すぐに”上がる、テストの点は教えてもらった分だけ“すぐに”上がる、そう思っている(勘違いしている)人は少なくありません。もしそうなら、この世界はもっと優秀な人たちで溢れているはずです。
しかし、そうではありません。それは人間が「忘れる生き物」だからです。人間は1日の中で見聞きしたことのほとんどを忘れてしまう生き物です。
※エビングハウスは「忘却曲線」を提唱したことでも有名です。

なので、学力を上げるためには、学んだことや知ったことを「忘れないようにするための時間」を別に長時間つくる必要があります。それが「反復演習の時間」です。

反復演習のなかで「解いたことがある!見たことがある!」を何度も繰り返すことによって、取り入れた知識は忘れられない知識になり、使える知識になっていきます。これが「定着」の仕組みです。

今年度の夏季講習でも、中3生には反復演習のために多くの課題を出しました。お盆休みまでの13日間で取り組んでもらった漢字ノートとテキスト・問題集の総ページ数はおよそ420ページ。1日あたりおよそ32ページです。お盆休み明けに新しくテキストが増えた中3生もいます。

このすべてが「忘れないようにするための時間」で、秋冬の結果を生むための反復演習です。だから、この反復演習はここで止めてはいけないのです。

実をいうと、夏季講習の真の目的はココに在ります。「夏季講習でたくさん勉強して、学力を上げよう!」ではなく、「夏季講習でたくさん勉強して、勢いをつけよう!止まらないようにしよう!」なのです。

「家に帰るまでが修学旅行」的に言えば、「志望校合格までが夏季講習」でしょうか。
1度やれたなら、「できない!」なんてもう言わせません(笑)

最後まで目を通して頂き、ありがとうございました!
来週も宜しくお願い致します!

 

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