調べるときは、辞書か?スマホか?
先週のLINEでは「ちゃんと勉強しているかどうかを見るには、調べているかどうかを観察した方が良い」というようなお話をしました。
今回はそれに続いて、
勉強中、調べるときに使うべきは、スマホか辞書(紙の媒体)か!?
というお話です。
先に結論から言うと、どちらも上手く使えた方が上手くいく!です(笑)
…とても変な日本語ですみません。
ではここで言う「上手く」とは、具体的にどういうことか。それをお話しさせてください。
例えば、英語の長文問題の課題があったとします。課題を進めるには、もちろん「調べる」ことが必要になってきます。
もしも、課題に時間をかけられないのであれば、使うアイテムはスマホなどのタブレット端末が好ましいです。
その理由は、スマホは“良くも悪くも”必要な情報をすぐに出してくれるからです。知りたかった英単語や英文法の情報だけを得て、長文課題を先に先に進めることができます。
スマホ、つまりはネットで得た情報は、それが正しいかどうかを複数の情報源から判断しないといけないという「情報リテラシー」を学校の社会では学びますが、英語や数学など、疑いようのない1つの答えが一般的に知れ渡っているものについては、ネット上、どこも同じことしか載せていません。
なので、パッと調べてパッと情報を得るという、「勉強時間の短縮」がスマホではできちゃいます。
大学受験に向けて3年間あっても時間の無い高校生にとっては、やはりスマホが最強の勉強アイテムです。
しかしながら、スマホは“良くも悪くも”必要な情報だけしか得られません。
紙の辞書で英単語を調べた場合、例えば[break]を紙の辞書で調べると、見開き2ページにわたって[break]の動詞としての意味が42種(他動詞として21種+自動詞として21種)、名詞としての意味が17種、[break]を使った連語が10数種も載っています。さらにそれ以降はbreakable,breakage,breakdancing…などの[break]の派生語が続きます。これらの情報を、スクロール無しで、眼球運動だけで一気に目にすることができます。
もちろん、その一瞬ですべて覚えることなんてできませんが、それらに「こんな使い方もあるのか」と“目を通す”ことができます。
または、数多ある情報の中から、必要な情報を抜き出すトレーニングもできますね。(これはテスト問題としても扱われるかなり大切なトレーニングです!)
これは英語に限った話ではなく、例えば、社会の歴史の勉強をするうえでも、スマホで調べるのか教科書で調べるのかで、同じようなことが言えます。
紙の辞書、紙の媒体は、時間単位で短期的に見れば確かに効率の悪いモノです。しかし、長期的に見れば、紛れもなく優れた勉強アイテムです。
最後にもう1つ、紙の媒体の良いところをお話しさせてください!(笑)
それは「調べた痕跡」を残せるところです。これはデジタル上の「履歴」とは似て非なるものです。
一度調べた単語・用語は、よほど印象的でない限り、もう一度調べることになるでしょう。そのときに、調べた痕跡があれば、「また調べてるぞ!覚えろ!」という信号を、目から脳に贈れます!
最後まで目を通して頂き、ありがとうございました!
来週も宜しくお願い致します!