【国語の授業で「契約書」を読めるようにする?】公式LINE配信メッセージ[2022.10.08]

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いつもお世話になっております。ウィンドミルの榊です!今週も明るく元気に通塾してくれた塾生の皆さん、送迎など通塾をサポートしてくださった保護者の皆様、本当にありがとうございました!

国語の授業で「契約書」を読めるようにする必要はあるのか?

先日の保護者面談のなかで、今やアイドル並みのメディア露出をしている西村博之さん、通称「ひろゆき」が話題にあがりました。

※「ひろゆき」…西村博之。匿名掲示板サイト「2ちゃんねる」の開設者にして、数社の取締役も務める実業家。かつてテレビ番組のなかで「掲示板サイトが犯罪の原因になっている」と発言する社会学者に対して「それってアナタの感想ですよね?」と返したことが、YouTubeやTikTokを通して、改めて大きな話題となり、最近では「論破王」として若者層を中心に多くの注目を集めている。

中学生にまで、それなりの影響力を持っている「ひろゆき氏」ですが、ニコニコ動画の全盛期を知っている僕からすると何か変な感じです(笑)
そんなひろゆき氏がある動画の中でこんなことを言っていました。

「高校の国語の授業では、契約書を読めるようにすればいいと思う」

そもそも、ひろゆき氏は「古文・漢文なんて無駄じゃん」「無駄なことよりも、役に立つことすれば?」と発言する方です(笑)

ただ、これはひろゆき氏だけの空論ではなく、実際の教育の現場でも考えられていた案です。

2021年から新しく導入された大学入学共通テストですが、2017年の時点で考案されていた国語の試験問題には「景観保護のガイドライン」「駐車場使用契約書」が扱われていました。また、2018年に実施された大学入学共通テストのプレ試験(当時の高校2年生が受験生モデルとして受験)では、著作権法の条文が読解のための資料として扱われました。
どちらも実社会、実生活にかかわりの深い言語活動の場を設定することによる、文章を正確に読み取る力と目的に応じた表現力をはかる問題…らしいです。
しかしながら、幸いにも(?)このような「実用文」を扱った問題は2021年から始まった大学入学共通テストで出題されることはありませんでした。もちろん、何の予告も無しに。
2021年の国語の大問1に出題されたのはこれまで通りの評論文で『江戸の妖怪革命』。
「は?妖怪って…」
と受験生や予備校講師陣は思ったことでしょう。「実用文」どころか「実在しない存在」を題材にした文章ですから。

学校で学ぶ、または試験に出る内容の全てが「社会で役に立つ」必要なんて、僕は無いと思っています。
むしろ「学問」とは実社会では役に立たないから「学問」なのであって、だから研究され続けている(研究が続いてしまう)んだと思っています。研究された結果「これは社会でも使えるぞ!」と証明されたものだけが社会に流されているだけです、きっと(笑)

もしも、学ぶ内容が全て「役に立たなければならないもの」だったなら、学びの全てが楽しくなくなると思うんです。
人間があるもの・あることを楽しめる理由は、それが生活の役には立たないからだと僕は考えています。もちろん全てがそうだとは言いません。でも、娯楽が楽しいのは娯楽だからです。

今日自習に来た中3生に「“できる”と“好き”は別の話だよ」と話したように、役立つと楽しいも別の話です。
国語は個人的には好きな教科で、学生時代も好きな授業時間の1つだったので、役立つよりも楽しめるものであってほしいと思っています!

最後まで目を通して頂き、ありがとうございました!
来週も宜しくお願い致します!

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