【漢字と英単語の覚え方のお話[公式LINE2023.10.07]】

【漢字と英単語の覚え方のお話[公式LINE2023.10.07]】

先日、小学生が国語のテキストを進めているときに、「背後」という漢字が読めず、解答欄が空欄になっていました。
そこで、「背後」という漢字の下に「に忍びよる影」と書いて、それだけ読んであげると、その小学生は「あ…」と、何かを思い出したかのように「はいご」と解答欄に書くことができました。

何か漢字を覚えたいときは、その漢字単体で覚えようとするのではなく、「背後に忍び寄る影」のような、「ミニマル・フレーズ」の中に入れて、覚えることをお勧めします。
理由は、言葉の使い方から、その意味が分かるからです。漢字を覚えるとき、最も大事な要素は、その漢字が持っている「意味」です。
意味の分からない漢字は、使い方も分からないので、脳が覚えてくれようとしません。必要のないモノ・使えないモノの情報を即日消去するのが、脳の特性であり、人間の特性です。
なので、漢字を覚えるときは、漢字単体でなく、その漢字を使っている短いフレーズを用いて覚えるべきです。

そして、これは、英単語を覚えるうえでも同じことです。

「英単語帳の単語と、その横に書かれている意味を覚える」という覚え方だけでは、かなり不十分で、なかなか覚えられません。覚えられたとしても、それを活かせるのは翌日にある定期考査くらいです。模試や入試本番では全く効果を持ちません。

英単語を覚えるときは、その単語を含んでいる「ミニマル・フレーズ」を覚えることで、意味と使い方と品詞の種類を同時に覚えるべきです。そうすれば、長文読解にも英作文にも活きてきます。

例えば、invent「~を発明する」という大学受験必須の英単語。
これを「invent=~を発明する」だけで覚えようとすると、そのうちに「invent=発明する」…「invent=発明」…なんて具合になっていく高校生は少なくありません。こうなってしまうと、invention「発明」を知らなければ、inventを名詞かのように覚えてしまうし、辛うじて動詞だと分かっていても、それが自動詞なのか他動詞なのか分からなければ、文法的に意味がありません。

「invent a time machine タイムマシーンをつくる」ぐらいのミニマル・フレーズで覚えておけば、意味も使い方も品詞の種類も分かります。
英単語そして英文法の勉強において、フレーズやセンテンスで単語や文法を覚えることが、試験問題を解くという目的の上では、最も効率の良い勉強方法です。それは今も昔も変わりません。

中学英語でも、「park 公園」を覚えるよりも、「run in the park 公園で走る」を覚えた方が絶対に良いです。

国語や英語だけでなく、最近ではどの教科でも「読解力が必要」なんて言います。でも、僕が思うに、そんな得体の知れない能力に振り回されていてはダメです。国語の先生的には「読解力≒行間を読む力」なのかもしれませんが。

よりもまずは、文字を読めるか、言葉を知っているか、文字・言葉を使えるか、です!
読める・知ってる・使えるが増すことで、知ることができる情報が増えて、知識が貯まります。さらにその知識で…という段階を踏む連鎖が「勉強する」ということではないでしょうか。

最後まで目を通して頂き、ありがとうございました!
来週も宜しくお願い致します!

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