令和9年度の熊本県公立高校入試についてのお話
先日、保護者様との面談の中で、令和9年度の公立高校入試についてのお話があがりました。
おそらく、中学校の方からも何かとご連絡があったと思いますが、現中1生が受検する令和9年度の公立高校入試から日程や仕組みが変更されます。
https://www.pref.kumamoto.jp/site/kyouiku/211426.html
リーフレットを見る限りでは疑問な点もなくはないので、未だ鋭意検討中なのかもしれません。先日の鹿本高校での説明会の中でも、校長先生からは「まだお話しできることはない」とのことでした。
今回は、正直いまだ全貌がよく分からない令和9年度の公立高校入試について、どこが新しくなるのか、わかっている範囲でお話したいと思います。
まずは、現行の公立高校入試の仕組みをザックリとおさらいします。
現行の公立入試は2月の前期選抜と3月の後期選抜の2種類。
3月の後期選抜は、全ての公立高校が実施する“THE入学試験”です。5教科の学力試験を2日間に分けて実施し、調査書との総合点で合否を決めます。調査書というのは、高校入試用の通知表・内申書と思ってください。
2月の前期選抜は、各高校独自の検査と調査書の総合点で合否を決めます。THE入学試験の後期選抜との違いは2つ。1つは、全ての公立高校では実施されないということ。前期選抜が実施されるのは「コースを除く普通科以外」です。工業系や商業系、英語科や理数科、普通科の○○コース、総合学科等で前期選抜は実施されます。もう1つの違いは、5教科の試験が課されないということ。各高校独自の検査とは、面接や小論文、理数の試験、英作文の試験などです。
そして現行では「2月の前期選抜で熊本商業高校を受検して、不合格のときは、3月の後期選抜で翔陽高校を受検する」という受検が可能です。ちなみに公立高校の入試は、合格後は絶対入学です。
では、令和9年度の公立高校入試は、どう新しくなるのか?前期選抜は「特色選抜」と改め、5教科の学力試験と高校独自の検査と調査書の3つの総合点で合否を決めます。後期選抜は「一般選抜」と改め、5教科の学力試験と調査書の総合点で合否を決めます。
前期選抜の後身には5教科の学力試験があるのか!…どよめくべきは、ここからです(笑)
選抜の種類は特色・一般という、現行と同じ2種類ですが、この2つはA日程と呼ばれる1つの試験のカタマリになっています。
A日程は、1日目に特色・一般で利用する5教科学力試験を実施し、2日目に特色で利用する独自検査を実施します。
詰まり、特色と一般で別々の高校を選ぶことはできず、1校しか選択できません。現行のように「特色で熊商、一般で翔陽」という受検はできなくなります。また、A日程は3月中の連日実施なので、公立志望で2月のうちに受検を終えるということもなくなります。
個人的な疑問点としては、特色は前期と違い、すべての公立高校で実施されるのですが「独自検査を実施しない学科・コースもある」とのこと。それだと、その学科・コースでの特色選抜の合格者って何だ?と思ってしまいます。
新しい入試の仕組みは、やはりまだまだ鋭意検討中なのかもしれません!
最後まで目を通して頂き、ありがとうございました!
来週も宜しくお願い致します!