いつもお世話になっております。ウィンドミル菊池教室の榊です!今週も明るく元気に通塾してくれた塾生・体験生の皆さん、送迎など通塾をサポートしてくださった保護者の皆様、本当にありがとうございました!
「めちゃめちゃ書いて、覚える」は本当に効率が悪いのか?というお話
先週の日曜、『御上先生』というドラマを初めて拝見し、『侍戦隊シンケンジャー』以来カッコ良さに磨きがかかり続けている主演の松坂桃李くんに惚けておりました(笑)
そのドラマの中で「アクティブ・リコール」について触れる場面がありました。アクティブ・リコールは数年前からネットの記事でも取り上げられていて、「効率的な勉強方法」の1つと言われています。以下は、ドラマの中で触れたアクティブ・リコールについてです。
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勉強方法として、
(1)復習を1回する
(2)復習を2回する
(3)復習を繰り返す
(4)マインドマップを作る
(5)思い出す
どれが最も学習効果があるのか。「復習を繰り返す」と答える人が多いかもしれない。勿論、1回の復習よりも2回の復習の方が効果はあるが、2回目から先、何回繰り返しても効果は変わらないらしい。
そして、マインドマップを作る作業をした人たちと思い出す作業をした人たちを比べると、思い出す作業をした人たちの方が学習効果があったらしい。この思い出す学習作業を「アクティブ・リコール」という。
御上先生は、教室の生徒たちにA4サイズ程の白紙を配り、「今日授業で学んだ事を、具体的に、書き出してください」と伝え、授業の思い出し作業、アクティブ・リコールを促す。
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ドラマではこんな具合だったでしょうか。
少々言葉足らずで気になったのが、復習を繰り返しても学習効果に変化が起きないという点。これについては、どのような復習をしているかによります。極端な例をあげれば、授業動画を繰り返し見ても学習効果なんて出るはずもありません。そもそも「復習」とは何か?何が目的か?その答えがズレていると、学習効果はありません。そのズレの結果、「今までの勉強方法よりもアクティブ・リコールだよ!」と謳います。
昔、アクティブ・リコールの記事に初めて目を通したとき「はて?」と違和感を持ちました。私の中で「思い出そうとすること」は勉強では当たり前だったからです。2年前もLINEで「思い出すこと」には触れています。
https://www.instagram.com/p/CuGrg0ZyrrU/?locale=ja_JP&img_index=1
「人は忘れる生き物」というのは私が塾内でもよく使う言葉ですが、アクティブ・リコールを改めて調べて、人は忘れる生き物というより「思い出せない生き物」なのかもしれないと思いました。見たことも聞いたこともある、だから記憶には残っていて覚えてはいる。ただ、思い出せない。「思い出すルート=記憶を外に出すための道順」がない。このルートが無い状態のことを「忘れている」と言っているだけかもしれません。
ゆえに、復習とは思い出すことであり、思い出すルート作りなんです。正直、これは目には見えない意識的なものです。だからアクティブ・リコールが、まるで新しい学習方法のように、目に見える具体的な形で分かりやすく、本来やるべき復習の在り方を再提示してくれたのではないかと私は思いました。
事実、小学生の頃に算数の授業中にやっていた「自分で問題を作って自分で解く」も立派なアクティブ・リコールなんです。
最後まで目を通して頂き、ありがとうございました。来週も宜しくお願い致します!