【ものごとを不思議に思えることの大切さ】公式LINE配信メッセージ[2021.10.23]

いつもお世話になっております。ウィンドミルの榊です!今週も明るく元気に通塾してくれた塾生の皆さん、送迎など通塾をサポートしてくださった保護者の皆様、本当にありがとうございました!

あなたが不思議に思っていることは何ですか?

「あなたが不思議に思っているのは、どのようなことですか。200字以内で書きなさい。ただし、一段落目にはあなたが不思議だと思っていること、二段落目にはそれを不思議だと思う理由を書くこと。」

これは昨晩、塾生に解いてもらった私立中学の入試問題の、国語の大問1です。この問いを子どもたちは「答え易い(ネタが豊富で書き易い)作文問題」だと思えるものなのでしょうか。

この作文問題は個人的に超優良問題だと思っています。なぜなら、この世界で生きていく上ですごく大切なことを試されていると思えたからです。

この世界で生きていれば、知っていることなんかよりも知らないことの方が遥かに多いです。知らないことを知らないと認識できているか、その知らないことの中に疑問を持てているか。フワッと言えば「不思議だなぁ」と思えているかどうかです。これはとても大事なことなのです!

なぜなら、「不思議=なんで…?」から生まれるのが「~であればいいのでは?~すべきでは?=課題」であり、不思議から生まれた課題の解決が、今の私たちの生活に安心と安全と豊かさをもたらしてきたからです。水道や電気、車や飛行機、PCやスマホ、すべて不思議から生まれた課題の解決がもたらしたものです。だから学校では、今後のために「課題を解決する力」が必要だと言われ、まずは「課題を見つける力」が必要だと言われるのです。

とは言え、「課題を見つける力」とはどのように身につけるものなのでしょう?

そもそも「なんで…?」と思ったり、そこから「~すべきでは?」と思ったりするのは、大人も子ども関係なく個人差アリです。
では、その個人差は何から生まれているのでしょう?

よく知られているのは環境的な要因でしょう。「なんで…?」と思ったことすべてに的確なアンサーをもらえる環境にいたり、「なんで…?」に対して「なんでだと思う?」と返される環境にいたりすると、様々なことに「なんで…?」と容易に思えるようになり、課題を見つける力も少しずつ高まると聞きます。

これについては僕も同意です。特に「なんでだと思う?」は最強です。すぐにアンサーを与えず改めて考えさせ、自分なりのアンサーを出させてから気付きを与え、ベストアンサーを自身の力で導き出させるという、人を成長させる最強の返しです。

そして、環境の他に個人差を生む要因として僕が考えているのが「どれだけのことを知っているか」です。つまり知識量です。これはあくまでも僕の体感的な考えなので、数値的な根拠等は一切ありません(笑)

課題を見つけるには、まずは「なんで…?」を生むことが必要です。この「なんで…?」を生み出せるのは、知っていることに関係する知らないことです。矛盾した言い方ですが「知っていることだから知らないことだらけ」なのです。なので、「なんで…?」を生むためには、まずは能動的に知ることが大切です。

かつての学校が「知識を詰め込むだけの教室」と言われますが、知識なくして、思考力・判断力・表現力は育ちません。知識は大事な土台なのです。知識があるから「なんで…?」と思えるのです。

「なんで勉強をするんだろう?」その不思議と課題の解決にも、まずは知ることが必要なのです。

最後まで目を通して頂き、ありがとうございました!
来週も宜しくお願い致します!

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