【漢字の学習は言葉の学習】公式LINE配信メッセージ[2022.08.06]

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絶賛フォロバ中(笑)!

いつもお世話になっております。ウィンドミルの榊です。暑い中、今週も明るく元気に通塾してくれた皆さん、送迎など通塾をサポートしてくださった保護者の皆様、本当にありがとうございました!

ウィンドミルの夏の勉強のすゝめ《漢字の学習は言葉の学習》

弊塾では、漢字の「読み・書き」の学習をかなり大事にしています。特に夏季講習において、小学生と高校入試を控える中3生の学習カリキュラムに、漢字の学習を欠かすことはありません。
今年度の中3生は1日あたり240問程度の漢字の読み書きの演習問題に取り組んでいます。昨年度の中3生は漢字ノートを2週間で仕上げる課題がありました。また、小学生も中学受験の有無に関わらず漢字の学習を頑張っています。

なぜそこまで漢字の学習を頑張ってもらうのかというと、「読解力」の底上げまたは向上のためです。

さて。たった今自分で使っておきながら、僕は「読解力」という言葉が苦手です(笑)

その理由は「読解力」が“勉強を複雑化させる言葉”の1つだと考えているからです。
「読解力を高めよう!」と言われても「読解力」がすごく漠然とし過ぎていて、本や新聞を読んどけば良いのか、国語の問題を解きまくれば良いのか、行動の方向性が定まりません。

なので、このお話のために先ほどは敢えて使いましたが、最近では「読解力を上げよう」という発言が僕の口から出ることは殆どありません。

そもそも「読解力」とはどんな力のことを指しているのでしょう?
僕は「読解力」とは複数の力の集合だと考えています。「チーム読解力」なんです。なので、読解力を高めたいときは、まずはチーム読解力を因数分解して、そのメンバーを明らかにしなければなりません。

例えば「読解力」が必要だとよく言われている国語。国語のテストの点を上げるために必要な力は、文章に書いていることを論理的に読み進められる力と、筆者が活字に落とし込んでいない主張や心情などを読み取れる“行間を読む力”と、自分以外が読んでも理解してもらえる文または文章を書ける力です。

はじめの2つの力をいわゆる「読解力」とするならば、それは「その文章が何を言っているのか分かる力」です。
さらにその力は、ひらがな・カタカナ・漢字で書かれている言葉が読める力、言葉の意味が分かる力、「○○だから△△」などの文の道筋が分かる力、これら3つの力の集合です。そのうち文の道筋が分かる力は、言葉が読める力と言葉の意味が分かる力が備わっていなければ、使いようも育てようもありません。
つまり「読解力」を高めるには「読めて、意味を知っている言葉」を増やすことが最優先なのです。

先日、小学生が使っていた漢字ドリルに
「旅行のためのヒヨウをかせぐ。」
と言う文が載っていました。ヒヨウは漢字に直して書き込みます。「ヒヨウって何か分かる?」と小学生に尋ねると、微妙に分かっていない感じでした。
しかし、「ヒヨウをかせぐ」とあったので、ヒヨウがお金のことであることは気付いてくれました。

このように漢字学習の教材は、漢字を覚えることを主な目的としながら、副作用的にその漢字・言葉をつかう場面を知り、意味を知るという「言葉を知る学習」ができるのです。それはいわゆる「読解力」を高めるための最優先にして必須の学習に他なりません。

小中学生にとって漢字の学習は単なる作業に思えるかもしれません。しかしその作業の中でしっかり知識が培われていたことに、いずれ気付いてほしいと思っています。

最後まで目を通して頂き、ありがとうございました!
来週も宜しくお願い致します!

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