必要な事だけを学びたいっていう言い分のお話[公式LINE2023.11.11]

必要な事だけを学びたいっていう言い分のお話[公式LINE2023.11.11]

先日ネットでこんなニュースを発見しました。
https://news.yahoo.co.jp/articles/3fc1345c1420df2cce7d46bef6cd1171d4c27753
「学校の勉強が役に立つとは思えない」という高校生の訴えについての記事です。

なんというか・・・非常に“残念”ですね。高校生をやっていながらそんな「文句」を抱くのか、と。
これが小中学生の疑問ならばまだ理解できますが。

まず前提として、僕は高校生に対して当たり(物言い)が厳しい方です。
小中学生に対しては、いわゆる「塾の先生らしさ」をもって、厳しい話をすることもあります。しかし、高校生に対しては、シンプルに「ひとりの大人」として発言するようにしています。

高校生は、小中学生に比べて、知識と語彙力がそれなりに備わっているため、物事に対する「言い訳」が非常に上手だと感じています。
そして、その知識や語彙力をもって、多種多様な同級生や大人たちの発言を、嫌でも毎日大量に吸収しています。
そのため、思考回路は非常に不安定になり易く、合理的な判断に欠けるところがあると感じています。
つまり、やってはいけなこと・やるべきこと・やっても良いことの分別や優先順位のつけ方が、おかしいときがあるということです。

なので、高校生と話すときは当たりが強い場合が多いです。高校生の塾生の皆さん、申し訳ありません。

そんな高校生が「学校の勉強は役に立たない」と、「だからやる必要はない」と、「人生の役に立つ勉強をすべき」と訴えている。
僕には、それがシンプルな「文句」にしか思えません。若しくは、進学や就職に向けてめちゃめちゃ頑張らないといけない今の現状から逃げ出したいだけの言い訳にしか思えないのです。

少し距離を置いて考えてみれば分かることで、高校の勉強(勉強内容)が役に立たないなんて、誰もが知っている事実です。では、そんな役に立たないことをやっている目的とは何か。何を訓練されていて、何を評価されているのか。高校生ならばそこを考え、自分なりの答えを導き出すべきです。

また、逃げ道にも使っている手元のスマホで調べれば、高校で学ぶ内容が社会に溶け込み過ぎていて、役に立っていることに気付けていない自分に気付くこともできるでしょう。

例えば、いつも見ている天気予報は「微分積分」だし、ゲームのキャラクターの動きは「三角関数」でプログラムされています。また、他人の話や書面の内容が本当かどうか、合理的かどうかを判断する時には「命題の逆・裏・対偶」はけっこう使えます。

本当の本当に、心から「将来の自分に役に立つことを学びたい」と考えている10代は、「文句」を言っている暇すら惜しいと考え、行動を起こしています。
例えば、徳島県には起業家を育てる高専があります。そこでは、星野グループなど多彩な企業から起業家講師を招き、質疑応答を交わしたり、資金調達の方法などを現役の起業家から学んだりします。

世の中には色んな考えをもった高校生がいるようですが、少なくとも弊塾の高校生たちには、「逃げること」と「目的ある方向転換」がまったく異なるということを、しっかり理解してほしいと思っています。

最後まで目を通して頂き、ありがとうございました!
来週も宜しくお願い致します!

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です