効果的な勉強を考えるお話 ~名称は覚えるべき~[公式LINE2023.12.16]

効果的な勉強を考えるお話 ~名称は覚えるべき~

「名はその存在を示すものだ。ならば、もし…」

最近見返している20年前のアニメに出た台詞です(笑)

この台詞を改めて聞いて、「勉強する中でも名前は大事だな」と思ってしまいました。

というのも、学生時代から塾・家庭教師のお仕事をするようになってから、
「勉強が苦手な生徒は“名前”を覚えていない、覚えようとしない」
という気付きが続いています。

それは物の名前を覚えることが勉強の中心となる理科や社会のお話しではなく、英語と数学のお話です。

例えば、数学の勉強をする中2に
「一次関数のグラフの傾きは、変化の割合と同じだから、xの増加量分のyの増加量で求められるよ」
と解説しても、傾き・変化の割合・増加量という名前を覚えていないと、解説が解説になりません。

なかには「名前だけ覚えても…」と思う中学生もいるでしょうが、冒頭のアニメの台詞然り、名前と意味(使い方)はセットです。
セットで覚えるのが勉強の“当たり前”です。

中1の数学でも同様に、
「方程式の解を求めるときは、右辺の整数は左辺に移項して…、移項する時は符号が変わることに気を付けて…」
という解説でも、解・右辺・左辺・移項・符号という名前を覚えていないと何も伝わりません。

英語にしても同じことが言えます。3人称単数現在形や間接疑問文、be動詞や一般動詞や疑問詞など、文法名・品詞名を覚えていないと、解説文や解説授業の内容は、何のことやらサッパリ分かりません。

先日も塾生たちにお話ししたばかりですが、英語の勉強のなかで文法名・品詞名はしっかり覚えるべきです。
「コミュニケーションをとるための英語」の習得が目的であれば、文法名・品詞名を覚える必要はありません。必要に応じてフレーズや単語を覚えていくだけで十分です。
しかし、「テストで点を取るための英語・入試で合格するための英語」の場合、文法名・品詞名を覚えていく方が、圧倒的に、英語の勉強は進めやすくなります。
例えば、助動詞についてです。can・will・should・must・mayはすべて助動詞という品詞名で、単語の意味は違いますが、英文上での配置の仕方・直後の動詞が原形でなければならないというルールは、すべて同じです。なので、助動詞というものを覚えていればcan・will・should・must・mayの肯定文・疑問文・否定文の作り方に悩む必要はなくなります。また、Do you~?/Does he~?/Did you~?に使われるdo・does・didも助動詞なので、なぜ疑問文・否定文で動詞が三人称単数現在形や過去形ではなくなるのかも分かります。さらに、現在完了形のように、助動詞を使いながら過去分詞の動詞を使うものも、中学生のうちは「例外」として捉えることができます。

僕はこれらを効率的な勉強ではなく、「効果的な勉強」と呼ぶようにしています。1つの知識から多方向へ知識や考えを派生させることで、習得できる知識をさらに増やし、勉強の速度を上げられるからです。

再来週から始まる冬季講習では、効率的な勉強よりも、遠回りしてでも必ず知識を増やし、加速させられる、効果的な勉強を推していきたいと思います!

最後まで目を通して頂き、ありがとうございました!
来週も宜しくお願い致します!

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